趣旨
ヒトやモノの移動が活発化・複雑化している現代社会において、細分化された「知」は地域や人々の活動と結びついた「知識」として再構築される必要があります。これに呼応するように、情報学の分野においても知識情報処理がキーワードとなり、オントロジー、セマンティックWeb、LOD(Linked Open Data)などの研究が活発に展開されています。その成果は人文科学領域にも大きな影響を与え、人文研究資源共有化、歴史地理情報学、地域情報学などの新しい研究の潮流を作り出しつつあります。これは、環境や健康などの自然科学領域をもまきこみ、文字通り分野を超えた新たな知の再構築へと進みつつあります。
そこで、本シンポジウムでは、情報技術を駆使した人文科学の新しい研究パラダイムの創成を目的として「人文科学とコンピュータの新たなパラダイム」をテーマに掲げ、従来からのテーマであるデジタルアーカイブ、データベース、時空間情報処理、データマイニング、MLA(Museum, Library and Archives)連携などに加え、地域や人々の活動と結びついた「知」をテーマとした「知識の再構築」について、あらゆる視点からの深い議論を展開する予定です。さらに今回は、台湾の中央研究院が主催するPNC (Pacific Neighborhood Consortium) および米国カリフォルニア大学バークレイ校が主催するECAI (Electronic Atlas Cultural) という二つの学際プロジェクトと連携しながら国際シンポジウムとして共同開催することにより、海外の研究者との新たな連携を通じた研究パラダイムの探求の場となることを期待しております。
開催概要
今回は情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会 (SIG-CH)、The Pacific Neighborhood Consortium (PNC)、The Electronic Cultural Atlas Initiative (ECAI)、京都大学地域研究統合情報センター (CIAS) による共同開催となります。
LINK: PNCによる開催案内
日程 | 2013年12月9日(月)~14日(土) じんもんこん2013 は、12日(木) ~ 14日(土) が中心となりますが、 じんもんこんに参加登録された方は、他の日程のセッションにも参加できます。 |
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交流会(懇親会)は12日に開催します。 |
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会場 | 京都大学 百周年時計台記念館(京都市左京区) | |||||||||||||||||||||
主催 |
情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会 (SIG-CH) The Pacific Neighborhood Consortium (PNC) The Electronic Cultural Atlas Initiative (ECAI) 京都大学地域研究統合情報センター (CIAS) |
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共催 | 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 (NIHU) | |||||||||||||||||||||
後援 |
記録管理学会 情報考古学会 情報知識学会 情報メディア学会 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 電子情報通信学会 日本アーカイブズ学会 日本計算機統計学会 日本行動計量学会 日本デジタル・ヒューマニティーズ学会 日本統計学会 日本図書館情報学会 |
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特別協賛 |
インフォコム株式会社 |
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協賛 |
コンテンツ株式会社 ディスクロージャー・イノベーション株式会社 株式会社ナレッジ・シナジー 株式会社ヒューマンオーク 株式会社パスコ 株式会社堀内カラー |
実行委員会
原 正一郎(京都大学 地域研究統合情報センター)[委員長]
貴志 俊彦(京都大学 地域研究統合情報センター),阪田 真己子(同志社大学 文化情報学部),関野 樹(総合地球環境学研究所),谷川 竜一(京都大学 地域研究統合情報センター),林 行夫(京都大学 地域研究統合情報センター),松村 敦(筑波大学 情報学群)
プログラム委員会
関野 樹(総合地球環境学研究所)[委員長]
耒代 誠仁(桜美林大学),後藤 真(花園大学),阪田真己子(同志社大学),高田 智和(国立国語研究所),研谷 紀夫(関西大学),永崎研宣((財)人文情報学研究所),山田太造(東京大学)
おもなトピック
デジタル・アーカイブ(記録、保存もしくは活用に関する技術、事例、理論など)、保存科学、文化財防災、MLA連携、デジタル博物館、デジタル化文書、ドキュメンテーション、考古学・歴史学・文献学・言語学などの人文系諸学を含むデジタル・ヒューマニティーズ、人文情報学、時空間情報、視覚化、データ・マイニング、色彩情報処理、情報技術を用いた教育、WEB活用、情報検索、メタデータ、知的財産権・著作権課題など、広く人文科学とコンピュータ研究会の理念に即したテーマ、事例、現状批判、問題提起などについてのご発表も広く歓迎いたします。
発表形式
ポスター発表・デモ発表
- 会場:ポスター・デモ会場(Hall 3)
- ポスターの掲示期間:12月12日(木)開場時~コアタイム終了時まで
- コアタイム:12月12日(木)15:45-17:45
発表者の方は,上記の時間帯はポスター前で説明を行ってください. - 貸与物品など
物品 ポスター デモ パネル 約W1000mm×H2000mm, 掲示領域:A0サイズ(W841mm×H1189㎜)まで
画鋲やテープなどはこちらでご用意いたします。台 長机(W1500mm×600mm)の半分 電源 200Wまで 500Wまで ネットワーク 会場内の無線LAN 有線LAN 1口
今回のシンポジウムでは、ポスター発表・デモ発表はPNCと共同で行われますので、以下の点にご注意下さい。
- ポスターの作成に際して海外からの参加者への配慮(英語または和英併記)をお願いします。
- 優秀なポスター発表・デモ発表にはポスター賞(仮称)が授与される予定です。賞の選考には海外の審査員も参加します。
- ポスター賞(仮称)の発表および表彰はPNCのクロージング(12日18:00~18:30)の中で行われる予定です。
プログラム
参加申込
参加費(税込) | ||
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参加種別 |
(1)事前申込優遇価格 2013年12月1日 23:00までの申込 かつ振込み(事前・事後共に可) |
(2)通常価格 当日受付あるいは当日現金支払い |
CH研究会登録会員 | 8,000円 | 10,000円 |
IPSJ会員・後援団体会員 | 10,000円 | 12,000円 |
非会員 | 13,000円 | 15,000円 |
学生(CH研究会登録会員) | 0円 | 1,000円 |
学生(上記以外) | 5,000円 | 6,000円 |
論文集のみ | 5,000円 | 5,000円 |
じんもんこんに参加登録すると、今回共催するPNCなどの他の団体のセッションにも参加できます。
9日(月)のセッションのみに参加する場合は、当日券(3,000円)が利用できます。また、12日(木)のNIHU企画セッションのみに参加する場合は、NIHUのページをご覧ください。
(注1)Webによる申込は、12月1日で終了しました。当日現地でお申込下さい。
(注2)12月1日までにお申込頂き、かつ、お支払いを振込で行われる場合のみ事前申込優遇価格が適用されます。
12月1日までに申込まれても、お支払い方法が現金の場合は、優遇価格は適用されませんので、ご注意下さい。