[[CH115]]
[[CH116]]

**◆第115回 人文科学とコンピュータ研究会発表会 [#a1cd7e9d]
**◆第116回 人文科学とコンピュータ研究会発表会 [#a1cd7e9d]

主査: 山田太造~
幹事: 上阪彩香、曽我麻佐子、松村敦、堤智昭~


情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会(IPSJ SIG Computers and the 
Humanities)では、下記の通り第116回研究会発表会の開催を予定しております。
歴史、地理、芸術、民俗、文学、言語、社会などなど、様々な人文科学の諸領域での情報資源の記録、蓄積、分析、提供や応用に関わる研

究発表をお考えの方はぜひ奮ってご応募ください。
ポスターセッションも予定しておりますので、学生の方による萌芽的な研究発表やアイデアの議論の場としてもご活用いただけますと幸い
***会場情報 [#jf1c19f5]
 日時  2018年1月27日(土)午後~1月28日(日)午前~
 会場  函館コミュニティプラザ Gスクエア(http://g-sq.jp/)~
     北海道函館市本町24番1号 シエスタハコダテ4F 多目的室~
 発表申込締切 2017年12月 4日(月) ~
 原稿提出締切 2017年12月25日(月)~

です。

- 情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会(IPSJ SIG Computers and the 
Humanities)では、下記の通り第116回研究会発表会の開催を予定しております。
歴史、地理、芸術、民俗、文学、言語、社会などなど、様々な人文科学の諸領域での情報資源の記録、蓄積、分析、提供や応用に関わる研究発表をお考えの方はぜひ奮ってご応募ください。
ポスターセッションも予定しておりますので、学生の方による萌芽的な研究発表やアイデアの議論の場としてもご活用いただけますと幸いです。
お忙しい時期かとは存じますが、冬の函館でほっと一息ついていただければと思っております。

交通や宿泊のご案内などの詳細は追ってウェブサイト(http://www.jinmoncom.jp/?CH116)およびMLでお知らせさせていただきます。
交通や宿泊のご案内などの詳細は追って本ページおよびMLでお知らせさせていただきます。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

***募集内容 [#we47cbe5]

◆第116回 人文科学とコンピュータ研究会発表会
・ポスターセッション 10件程度~
 学生が筆頭著者であるポスターセッションの中で優秀な発表には、「学生発表賞」の授与を検討しております。学生のみなさまも奮ってご参加ください。~

***会場情報 [#jf1c19f5]
********************************
 日時  2018年1月27日(土)午後~1月28日(日)午前
 会場  函館コミュニティプラザ Gスクエア(http://g-sq.jp/)
     北海道函館市本町24番1号 シエスタハコダテ4F 多目的室
 発表申込締切 2017年12月 4日(月)
 原稿提出締切 2017年12月25日(月)
********************************
・一般口頭発表 8件程度~
 ショート:15分程度の持ち時間(質疑を含む)~
 ロング :20分程度の持ち時間(質疑を含む)~

(1)募集内容
 * ポスターセッション/ロング/ショートいずれも2p~8pの予稿の提出が必要となります(この範囲であれば枚数は自由です)。~
 * 予稿のフォーマットは情報処理学会のページ(https://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/genko.html)をご参照ください。~

・ポスターセッション 10件程度
 学生が筆頭著者であるポスターセッションの中で優秀な発表には、「学生発表賞」の授与を検討しております。学生のみなさまも奮って
***申込方法 [#s883470d]

ご参加ください。
 申込書のページ( https://ipsj1.i-product.biz/ipsjsig/CH/)をご利用ください。(なお、原稿提出はこちらのページから行っていただきます)~
 * 「研究会への連絡事項」欄に「一般(ロング)」「一般(ショート)」「ポスターセッション」の別を必ずご記入ください。~
 * 投稿システムで申込後、「講演申込完了のお知らせ」という件名のメールが自動配信されます。~
 * 担当幹事より、「講演申込受理のお知らせ」という件名のメールで、整理番号とパスワード、原稿執筆の詳細が届き、正式受理となります。正式受理の連絡がない場合は照会先までご連絡ください。~
 * 先着順にて、定足数に達し次第、締め切りとさせていただきます。~
 * お申込み後、原稿提出時の発表ご辞退はお控えいただくようにお願いします。~

・一般口頭発表 8件程度
 ショート:15~20分程度の持ち時間(質疑を含む)
 ロング:20分~25分程度の持ち時間(質疑を含む)
【参加費(聴講)】~

 * 
ポスターセッション/ロング/ショートいずれも2p~8pの予稿の提出が必要となります(この範囲であれば枚数は自由です)。
 * 
予稿のフォーマットは情報処理学会のページ(https://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/genko.html)をご参照ください。
,種別,金額
,研究会登録会員,無料
,学会正会員,2500円
,学会会員学生,500円
,学会非会員学生,1000円
,非会員,3500円

詳しい情報は下記URLをご覧ください.
http://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/sanka.html

***会場情報 [#a21fa3eb]
***ポスター発表について [#ib4ee672]
●当日1/27(土)のスケジュール~
12:30-14:50 掲示(セッション中は静かにお願いします)~
14:50-15:20 ポスターセッション概要説明(1件2分、スライド2枚以内)~
15:20-16:30 ポスターセッション(70分)~
16:30-17:30 撤去 (17:30過ぎに残ったものは実行委員側で廃棄)~

 日時  2017年 8月 4日(金)~
 会場  東京大学 史料編纂所 大会議室(東京大学本郷キャンパス福武ホール地下1階)(東京都文京区)~
 発表申込締切 %%2017年 6月12日(月)%% 2017年 6月27日(火)~
 原稿提出締切 2017年 7月11日(火)~
●開催側の準備機材等~
・ポスターパネル(A0縦サイズ)~
・ポスター固定用テープ~
机・電源・無線LANの提供はありません.~
タブレット等を使ってデモをすることは可能です.~

*** 募集内容 [#t7f286bc]
-情報技術を活用した人文科学分野の研究~
-人文科学に関連する情報資源の記録、蓄積、提供に関する研究~
を幅広く募集しています。
●ショートプレゼンテーション~
研究のアピールとして1人2分の概要説明をしていただきます.~
その際にスライド2枚まで(1枚でも可)利用できます.~
スライドを利用する場合は,PowerPointファイルを1/26(金) 15時までに
madoguchi■jinmoncom.jp(@を■に変更しています ) へ送ってください.~

//・学生ポスターセッション 合計 6~8件~
//
// 学生ポスターセッションの中で優秀な発表には、「奨励賞」が授与されます。~
// 学生のみなさま、奮ってご参加ください!~
//
//- 一般口頭発表 合計 8-10件~
***プログラム [#d542f51a]

-一般口頭発表 4-5件~
--ショート:15~20分程度の持ち時間(質疑を含む)~
--ロング:20分~25分程度の持ち時間(質疑を含む)~
 ※ロング/ショートでも2p~8pの予稿は必要となります。~
 (この範囲であれば枚数は自由です)
2018年1月27日(土)

12:55-13:00 開会の挨拶

*** 申込方法 [#d3504b9c]
13:00-14:00 一般セッション1

-  申込書のページ( https://ipsj1.i-product.biz/ipsjsig/CH/ )をご利用ください。~
 (なお、原稿提出はこちらのページから行っていただきます)~
 -「研究会への連絡事項」欄に「一般(ロング)」「一般(ショート)」「企画セッション」の別を必ずご記入ください。~
 - 投稿システムで申込後、「講演申込完了のお知らせ」という件名のメールが自動配信されます。~
 - 担当幹事より、「講演申込受理のお知らせ」という件名のメールで、整理番号とパスワード、原稿執筆の詳細が届き、正式受理となります。正式受理
の連絡がない場合は照会先までご連絡ください。~
 - 先着順にて、定足数に達し次第、締め切りとさせていただきます。~
 - お申込み後、原稿提出時の発表ご辞退はお控えいただくようにお願いします。~
 13:00-13:20 ロング
 (01)周辺視野におけるスポーツの眼と手の協応動作支援
 ○清水 俊希(公立はこだて未来大学)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)

本研究では,スポーツに必要な判断力の向上を目的として,周辺視野の特徴を用いることで,迅速かつ正確な判断をして行動することができるよう眼と手の協応動作を支援するシステムの開発を行なった.スポーツのプレイ中は,プレッシャーにより正確性を重視するあまり判断速度が落ちてしまうという問題がある.また,プレーヤーが周辺視野に入る情報も視線移動により,中心視野で捉えてしまう傾向があるという報告があり,それが判断速度を落とす要因の一つと言われている.そこで中心視野と比較して,周辺視野の方がより高速で動く物体を認知できるという点や,情報探索が正確であるという特徴を用い,周辺視野の素早い正確な判断の支援について考えた.チームスポーツにおいては複数の対象物(ボール,選手など)を追う能力は特に重要であるため,複数の動的な物体を追跡するタスクとしてMultiple Object Tracking(MOT)を用い周辺視野に呈示してトレーニングするシステムを開発した.システムの効果を確かめるために,被験者21名にシステムの使用前後に眼と手の協応動作を行う「ナンバータッチ」の課題遂行時間を計測して評価した.

なお、CH115では、以下の2件の企画セッションを実施します。~
 13:20-13:40 ロング
 (02)視覚情報の俯瞰的視点変換トレーニングシステム
 ○奥山 凌(公立はこだて未来大学)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)

・「歴史的文字に関する情報と経験知の共有」~
本研究では,一人称視点で得られた選手の位置情報を,俯瞰的視点の情報へ変換する能力を向上させるトレーニングシステムを開発した.ボールゲームにおいて,周囲の状況を正確に把握することは非常に重要であると言われている.一人称視点で得られた視覚情報を俯瞰的視点からの情報へ置き換えて考えることで,正確に周囲の状況を把握することが可能となる.本システムでは,Oculus Riftを用いて仮想空間上においてユーザに複数の物体の追跡を行ってもらい,その後,最後に観測された状況を俯瞰的視点から見た位置関係を再現してもらう.被験者にシステム利用の前後で俯瞰的視点の情報へ変換する能力の比較実験を行い評価した.
   
 13:40-14:00 ロング
 (03)津波避難の臨機応変な対応を学習する疑似体験システム
 ○山本 真爾(公立はこだて未来大学)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)

・「CH研究会30周年記念事業パネルディスカッション第2回準備会」~
 ~コンピュータ利用によって、人文学の何が変わったのか?~~
【参加費(聴講)】~
本システムは,地震による津波避難について学習するシリアスゲームである.東日本大震災により,将来大地震が発生した際の津波対策が見直されており,臨機応変な対応を取ることが重要であると言われている.本システムでは,実際に仮想空間上をユーザの選択した位置から避難をしてもらい,システムがユーザの避難の様子を確認しながらシステムがその評価を行い,最終的に生存率を表示し避難方法を解説するものである.ガイドラインに基づいた避難方法の他に,ユーザが臨機応変な対応がとれるようになってもらうことが目的である.本システムはOculus RiftとGoogleMapsのストリートビューを利用しインタラクティブな臨場感のあるシステムを目指す.評価実験では被験者が臨機応変な対応をしつつ正しい避難方法を理解したかを判断するために,実験の前後で津波に関するガイドラインのテストを行い評価した.

,種別,金額
,研究会登録会員,無料
,学会正会員,1500円
,学会会員学生,500円
,学会非会員学生,1000円
,非会員,2500円
14:00-14:10 休憩

詳しい情報は下記URLをご覧ください.~
http://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/sanka.html

【プログラム】
14:10-14:40 一般セッション2

09:55-10:00 開会の挨拶
 14:10-14:25 ショート
(04)図書館情報学アーカイブスの理解を目的としたDBpediaの活用
 ・渡部 航太朗(筑波大学)
 ・松村 敦(筑波大学)
 ○宇陀 則彦(筑波大学)

10:00-11:00 一般セッション1
本研究はアーカイブズの情報に他の情報を追加することでアーカイブズの理解を促進することを目的とする。具体的には、図書館情報学アーカイブズにDBpediaの情報を追加することで、図書館情報学アーカイブズの理解を促進する。大学生に対して、DBpediaのリンク機能を備えたシステムと備えないシステムの比較実験をすることで理解促進の評価を行う。

 10:00-10:20 ショート1
 (01)新聞記事に対するトピックモデルの適用とトピックの時系列変化に関する考察
 ○山田 太造(東京大学史料編纂所)
 14:25-14:40 ショート
 (05)U-PARLにおける漢籍・碑帖拓本デジタルアーカイブの試作と研究利用
 ○中村 覚(東京大学)
 ・成田 健太郎(東京大学)
 ・永井 正勝(東京大学)
 ・冨澤 かな(東京大学)

> 本論文では2010年から2015年の6年間に発行された新聞記事を対象にトピックモデルLDA(Latent Dirichlet Allocation)を適用し,検出されたトピックの時系列変化について考察する.LDAを用いた,イベントとそれに関連する記事を自動的に収集・提示する方法,および関連するトピックの提示方法についても示す.また,トピックに属する用語の時系列変化によるトピックの時系列変化を示す.さらに,本手法の地域研究への適用可能性や今後の展開について述べる.
東京大学附属図書館U-PARL(アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門)は、本学所蔵資料から選定した漢籍・碑帖拓本資料のデジタル画像をflickr上で公開している。本研究では、これら資料の研究利用に向けた要件定義を行い、OmekaとIIIFを用いて試作したデジタルアーカイブと研究環境について述べる。さらに、著者に関するアノテーション付与等を通じたケーススタディを通じ、構築した研究環境の有用性について検討する。

 10:20-10:40 ショート2
 (02)舞踊作品における批評文の計量的分析 -ニジンスキー《春の祭典》(1913)を事例として-
 ○佐藤 真知子(お茶の水女子大学大学院)
14:40-14:50 休憩

> 舞踊学研究において、文字媒体の資料を分析する場合には、テキストの引用により分析をすすめるという質的方法をとる場合が主流である。しかしこの方法では、引用されている素データがたまたま研究者の目に止まったものなのか、それとも大量の資料を精査した結果、紛れもなく典型的なものとして取り上げられているのかは曖昧であるといった批判もある。そのため、データ全体の傾向を量的に示した上で、どの部分を引用・解釈したのかを説明することが望ましいと指摘されている。以上の背景から本報告では、舞踊作品の批評文に着目し、量的な分析方法を用いた解析法の一例を示した。事例として、20世紀初頭に初演されたバレエ《春の祭典》を取り上げた。今や常套句ともなっていほとんど伝説的に語られる、この作品の初演時の賛否両論の評価について、批評文を網羅的に分析し検討を加えることを試みた。その結果、批評文を量的に分析する利点と留意点を、以下のようにまとめた。計量的な分析方法を用いて批評文を分析する利点としては、全体像を概観することによる信頼性・客観性の向上が期待できる点、および模索的なデータの検討が可能となる点が挙げられる。データの全体像を計量的方法で示すことで、客観性を担保しながら論を進めることができ、同時に新たな解釈の視点が、計量的な分析結果から導き出される場合もある。一方、注意留意点としては、印刷された文字資料を扱う場合に、テキストのデータ化に労力を要すること、および分析時に少数派の意見を質的方法で補う必要があることが挙げられる。また今回の分析例においては、テキストデータから読み取れる作品の「評価」をどのように概観すべきかという点に、課題が残された。今後は「評価」を概観する場合の、より信頼できる方法について検討を進めていきたい。
14:50-16:30 学生ポスターセッション

 10:40-11:00 ショート3
 (03)説文解字書影対比をテンプレートマッチで行う際のパラメータ自動設定について
 ○鈴木 俊哉(広島大学)
 14:50-15:20 ポスターセッション概要説明(1件2分)

> 清代に翻刻された説文解字にはいくつかの版本系列があるが、底本が特定されていない系列があることや、現存する宋本が必ずしも誤り最少の資料と言えないことがあり、清刊本の版本比較はまだ残っている課題と言える。説文解字のうち、特に現存する宋本にもっとも近い小字本の一群は文字感覚の狭さや不均一な字配り、印刷品質の問題のため、OCR的な画像分解は難しい。そこで、画像分解のコストを下げるため、ある版本に対して手作業で作成したレイアウト分析データを、同系列の他の版本で共用するためのパラメータ自動設定の方法を考える。
 15:20-16:30 ポスターセッション(70分)
(06)常識知識を利用してあらすじを自動展開する物語生成システム
 ○八幡 望(公立はこだて未来大学)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)

仮想世界における登場人物や環境の設定を行うだけで物語のあらすじを自動生成する物語生成システムを開発した.近年では人工知能を用いて物語や記事を自動生成する試みがあるが,確立した手法はない.本システムは,ConceptNetから登場人物や環境の常識知識を抽出し,それらを組み合わせることで物語を生成していく仕組みである.また生成している最中に「もし〜ならば」というあらすじの変更を可能とする「What-If」の機能を付け加えることで,ユーザの介入を可能としている.生成された物語が自然な流れであるかについて調査するために本システムで作られた物語と人間が考えた物語を比較する実験を行った.展望としては,本システムが作家などの文章を生成する人のアイデア創出ツールとしての利用を考えている.

11:10-11:55 一般セッション2
 (07)形容詞とリンクする映像エフェクト辞書構築のためのGWAPの研究
 ○平井 彰悟(公立はこだて未来大学)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)
   
本研究では形容詞に対応した映像エフェクトの辞書を構築するために,WordNetを基にした構造化されたデータを収集するGWAP(Game with a Purpose)を開発した. GWAPとは, ゲームプレイの副産物として何らかの目的を達成しようとするゲームのことであり,本システムでは, ユーザに形容詞(例:おいしい)と名詞(例:りんご)の組み合わせを映像エフェクトで表現してもらい,その後, 名詞のみを変更して,同じ映像エフェクトで同じ形容詞が表現できているかを○×形式で質問する. 最後に, 形容詞と映像エフェクトの組み合わせで, 名詞のグループを作り, 共通した常識知識が存在するかYes/No形式で選択してもらう. 最終的に形容詞を視覚的に表現するために構造化されたデータの更新を行うものである. 同じ形容詞でも名詞によって表現する映像エフェクトは変わってくるため,この構造化されたデータは, 形容詞と映像エフェクトとを対象の物体の種類に応じて学習し, 紐づけるシステムとして利用される.WordNetを基にした構造化された当初のデータと本システム利用後のデータ構造を比較することで検証した.

 11:10-11:35 ロング1
 (04)前近代の漢字字形に対する字体の包摂モデルの適用に関する諸問題
 ○守岡 知彦(京都大学)
 (08)取得時期の異なるモーションデータを用いたバレエ動作の比較
 ○中平 将(龍谷大学)
 ・曽我 麻佐子(龍谷大学)
 ・小田 邦彦(大阪電気通信大学)

> 字体の包摂規準に基づく漢字字形の整理は現代一般的に使われている漢字を符号化する上では有効な手法であるといえるが、前近代のさまざまなバリエーションに富んだ漢字字形を扱うためには問題があると言える。ここでは拡張包摂規準の利用を始めとする字体の包摂モデルに基づく手法の可能性と限界について議論し、問題点について整理したい。
本研究では,モーションデータを用いた特徴量可視化システムを開発した.光学式モーションキャプチャから取得したデータを対象に,ユーザが特徴量を算出したい点と可視化要素を任意に選択できる.今回はバレエの技術の質的な評価を目的とし,取得時期が異なる女性バレエダンサー1名のデータを可視化し,比較分析を行う. 

 11:35-11:55 ショート4
 (05)Unicode 10.0に見る日本の国字
 ○安岡 孝一(京都大学)
 (09)東日本大震災アーカイブのメタデータ集約を指向したオントロジーの開発
 ○武田 侑季(筑波大学)
 ・積 佑典(筑波大学)
 ・三原 鉄也(筑波大学)
 ・永森 光晴(筑波大学)
 ・杉本 重雄(筑波大学)

> 2017年6月に発表されたUnicode 10.0では、7473字の漢字追加がおこなわれた。これら追加された漢字には、U+2D92A(はかた)など日本の国字(和製漢字)が数多く含まれている。しかし、追加された国字のいくつかは、その素性も由来もハッキリしないまま、とにもかくにも追加せざるを得なかったものがある。本稿では、これらの「アヤシイ」国字に関して、多少なりとも考察を加える。
東日本大震災アーカイブの利活用性の向上のために、アーカイブされたリソースのメタデータを集約して、意味的に関連性の強いリソース同士を繋げることは有効である。本研究では、東日本大震災アーカイブにおいて特徴的な内容を表す固有名詞に焦点を当て、オントロジーの開発を進めた。本報告では、東日本大震災アーカイブの一つである青森震災アーカイブのメタデータを基礎として、施設・組織に特化して試作したオントロジーについて述べる。

11:55-13:10 昼休憩
 (10)文字形状の類似性に基づく古地図探索システム
 ○渡邉 悠一(公立はこだて未来大学)
 ・寺沢 憲吾(公立はこだて未来大学)
 ・角 康之(公立はこだて未来大学)

古地図には地理情報だけではなく,著者の世界観や意図が含まれており,その当時の歴史的背景を知るうえで重要な手掛かりの一つである。本研究ではユーザが文字の向きに沿ってなぞることで地図中から文字領域を指定し,それと類似した部分を古地図から探索するシステムを提案する.文字列をなぞることはユーザにとって簡単であるが,それは機械が文字の向きや文字領域を知る上で重要な手掛かりとなる.また,ユーザがなぞった文字を興味の対象であると捉え,それらを集積することで集合知としての価値を持つと考える.ユーザが文字列をなぞることで古地図を探索でき,その裏で閲覧体験を集積するシステムを目指す.

13:10-15:30 企画セッション1
 (11)震災関連資料のリンキングを目的とした地理的名称トレースのためのLODデータセットの開発
 ○松井 慧(筑波大学)
 ・冉 穎(筑波大学)
 ・三原 鉄也(筑波大学)
 ・永森 光晴(筑波大学)
 ・杉本 重雄(筑波大学)

「歴史的文字に関する情報と経験知の共有」
 司会:高田 智和(国立国語研究所)
長期間を対象とした震災資料のアーカイブを行う場合、同一地点であっても個々の発災時期で地名が変化し異なることがあり、一元的に土地の被災の記録を辿ることが困難な状況にある。そこで本研究では同一の場所の異なる地名が発災時点での場所を示すメタデータとして付与されている資料同士のリンク付けを行うことを目的として、地理的名称の追跡のための情報を提供するLinked Open Dataデータセットを開発する。 本研究では、津波ディジタルライブラリィ(http://tsunami-dl.jp/)に収録されている明治以降の資料から抽出した東北地方の地名を対象として、行政界変遷データベースに記録された市町村の変遷情報に基づき当該データセットを構成する。本報告では地名の変遷をトレースするためのメタデータのモデルについて述べ、開発中のデータセットについて論じる。

 13:10-13:30 企画セッション講演1-1
 (06)木簡字典15年の歩みと課題
 ○渡辺 晃宏(奈良文化財研究所)
 (12)マンガの内容と構造のメタデータ記述を利用したIIIFに基づく検索・閲覧環境の構築
 ○橋場 天紀(筑波大学)
 ・三原 鉄也(筑波大学)
 ・永森 光晴(筑波大学)
 ・杉本 重雄(筑波大学)

> 木簡画像データベース・木簡字典の開発着手から足かけ15年になる。データベースの充実・拡大や、東京大学史料編纂所電子くずし字字典との連携検索、関連データベース群の開発と公開など、多くの成果を挙げてきた。特に近年では、「MOJIZO」システムの公開により、画像から文字データベースを検索することも可能にすることができた。これまでの研究開発の過程と成果を総括し、その中で新たに見いだされた課題や、関係諸機関・研究との共同の取り組みの状況を紹介する。
マンガは文字的表現と画像的表現が組み合わさったコンテンツであり、内容の理解にはそれらの複合的な解釈が求められるため、マンガの画像データから機械的にマンガの内容や構造の情報を得ることは未だ困難である。そのため、我々はマンガにおける効率的な情報の探索や利用を目的として、マンガの内容や構造に関する記述をLinked Open Dataに基づいたマンガのメタデータとして蓄積してきた。そして、このメタデータを利用した情報の探索や利用を促進するには、メタデータとマンガ画像を結びつけて提供したり探索が行えたりする環境が求められる。 そこで本研究では、近年普及しているLODに基づいた画像データとそのメタデータの提供のための国際標準であるInternational Image Interoperability Framework(IIIF)にマンガの内容および構造のメタデータを変換し、それらのメタデータを閲覧可能なIIIF対応ビューワを開発する。加えて、IIIFのContent Search APIにおける検索クエリをマンガの内容や構造に関する検索を行うことが可能な形に構造化し、その検索クエリに対する検索結果を応答するサーバを構築することで、マンガの構成要素を検索し抽出して提示するシステムを構築する。

 13:30-13:50 企画セッション講演1-2
 (07)文字画像検索システムMOJIZOについて
 ○耒代 誠仁(桜美林大学)
 (13)推理小説プロットを自動生成し映像化する統合的インタラクティブシステムの開発と評価
 ○豊澤 修平(公立はこだて未来大学)
 ・工藤 はるか(公立はこだて未来大学)
 ・石田 晃大(公立はこだて未来大学)
 ・遠藤 史央里(公立はこだて未来大学)
 ・川瀬 稜人(公立はこだて未来大学)
 ・菊地 亮太(公立はこだて未来大学)
 ・工藤 健太郎(公立はこだて未来大学)
 ・栗原 将風(公立はこだて未来大学)
 ・櫻井 健太郎(公立はこだて未来大学)
 ・佐藤 好高(公立はこだて未来大学)
 ・玉置 秀基(公立はこだて未来大学)
 ・根本 裕基(公立はこだて未来大学)
 ・原科 充快(公立はこだて未来大学)
 ・久野 露羽(公立はこだて未来大学)
 ・平田 郁織(公立はこだて未来大学)
 ・村井 源(公立はこだて未来大学)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)
 ・松原 仁(公立はこだて未来大学)

> 文字画像検索システムMOJIZOは,「古文書に記された文字の画像をキーとして,デジタルアーカイブ内の文字画像を検索する」ための機能を有するWebベースの情報システムである.MOJIZOにとって,字形画像を含む古文書デジタルアーカイブの利活用促進は設計当初からの大きな目標である.筆者は,この利活用促進がデジタルアーカイブの構築にかかわった人々,管理者,利用者間のコミュニケーション促進にもつながるものと考えている.MOJIZOには,筆者らが過去に研究・開発を進めていたスタンドアロン型の古代木簡解読支援システムMokkanshopのために実現した技術と研究活動で得た経験が継承・活用されている.本稿では,MokkanshopとMOJIZOに関係する研究活動のうち,コミュニケーション支援と経験知の共有に関連するものを紹介し,今後の展望について述べる.
推理小説のプロットを自動生成し、それに対応する3DCG化・インタラクティブ性を自動で付加するシステムを開発し、そのシステムの評価を行った。すべてのプロットを自動生成するのは困難であるため、典型的パターンとして一部のプロットを固定化し、トリックや台詞などの不定データを組み合わせて物語の自動生成を行った。プロットの作成をPythonで行いtxt形式に変換し、それをUnityで読み込み3DCGとインタラクティブ性を追加するシステム構成になっている。また以上のシステムに対して評価実験を行った。

 13:50-14:10 企画セッション講演1-3
 (08)歴史的文字に関する既存知の集積と分析
 ○高田 祐一(奈良文化財研究所)
 (14)絵図の理解を目指した読図プロセスの可視化
 ○野田 香蓮(筑波大学)
 ・松村 敦(筑波大学)
 ・宇陀 則彦(筑波大学)

> 歴史的文字関する既存知は、分散的・個別的に存在している。言語化されている場合でも、用語は各研究者によって異なり、統一がとれているとは言いがたい。一方で、各研究者が蓄積した知識には、文字に潜む歴史性や、文字から歴史を構築する際に貴重な情報となる内容も多く含まれている。これらを、解析・分析することを試み、その成果の一端と今後の展望について述べる。
本研究は、絵図を専門としていない者がある程度読図を行えるようにするため、専門家の読図プロセスを可視化することを目的としている。その後、可視化ツールの評価実験を筑波大学の学生10名に対して行う。

 14:20-14:40 企画セッション講演1-4
 (09)歴史的文字に関する経験知の研究資源化の試み
 ○馬場 基(奈良文化財研究所)
(15)ヒューマノイド・ロボットを用いた自閉症者とのコミュニケーション学習支援システム
 ○矢吹 渓悟(公立はこだて未来大学)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)

> 歴史的文字の釈読は、様々な研究機関・研究者が行い、独自の経験知を蓄積してきている。これらの経験知には、単に文字を読むという目的を越えて、文字に内包される歴史的特性や事象に関する内容も多く含まれる貴重な知識である。反面、機関や研究者個人内に蓄積されて、共有されて研究資源化されることが少ない。こうした経験知を集めて、研究資源化することを目指して研究を進めてきている。その方向性・方法と成果・課題を紹介する。
自閉症者との言外の意味を含む対話方法について学習する音声対話を用いたコミュニケーション学習支援システムの研究である.自閉症者は,会話において言外の意味を汲み取ることが困難という特徴がある.言外の意味とは,任意の言葉に対する字義通りの意味ではなく,言葉に含まれる意図やニュアンスのことである.このため,定型発達者との会話が成立しづらく,対人関係に問題を生じやすい.これは自閉症者だけの問題ではなく,定型発達者の話し方にも問題があり,より具体的な表現に置き換えることで会話が成立しやすくなる.そのため,定型発達者に対して自閉症者との対話方法を改善させる研究を行う必要があると考えられる.本研究では,事例を基に自閉症者との会話を疑似体験しながら,ユーザが能動的に自閉症者に伝わりやすい発話を模索しながら学習する支援システムを開発した.実際の自閉症者との対話に応用しやすいように,ヒューマノイド・ロボットでかつ小学生ほど身長を有しているPepperを用い,その音声対話機能を用いて,ユーザの発話に対する自閉症者の振る舞いを再現した.また,Google Cloud Natural Language APIを用いて,ユーザの発話から言外の意味を含む表現を検出し,それに応じてPepperの反応を変化させ,ユーザの理解度に応じて適時アドバイスを行った.こうすることで,ユーザが自閉症者に伝わりやすい発話を模索する手がかりとなると考える.自閉症に関する専門知識が乏しく,かつ自閉症者と関わる可能性が高い定型発達者を対象として,事前および事後テストの成績の比較,ならびに学習に関するアンケートの分析によって,総合的に学習効果について評価した.

 14:40-15:00 企画セッション講演1-5
 (10)花押・筆跡データの網羅的収集と汎用的利用をめざして
 ○林 譲(東京大学史料編纂所)

> 前近代の古文書に記された文字は、様式に応じて楷書体のほか行書体・草書体(くずし字)を含んでおり、その正確な読解にはくずし字は習練が必須となる。そこで東京大学史料編纂所では「電子くずし字字典DB」ほかを公開して、読解の一助を担ってきた。また、それらの文書には花押(かおう、サイン)が据えられているものが多く、発給者特定や真偽判定、年代推定の有力な根拠になっている。史料編纂所では、その重要性に鑑み、平安時代から南北朝時代までの重要人物の花押史料集『花押かがみ』(既刊全8冊)を編纂するとともに、その基礎作業として作成された花押カード約3万枚をDBから公開してきた。こうした成果を前提に、新たに採択となった科学研究費「前近代人物情報論の構築にむけた花押・筆跡の網羅的収集と汎用的利用に関する研究」では、花押・筆跡に関する従前の成果を総括したうえで、(1)花押・筆跡情報の蓄積スキームの構築研究、(2)情報学的解析方法の援用による機能高度化研究、(3)歴史的人物情報の統合化と共有にむけた発信方法の研究、を課題として新たな作業に着手している。 本報告では、これらの取り組みについてその方向性や課題について紹介することとしたい。

 15:00-15:30 パネルディスカッション

16:30-16:40 休憩


16:40-17:40 基調講演

 (16)歴史的文書画像に対する内容解析への取り組み
 ○寺沢 憲吾(公立はこだて未来大学)

くずし字・つづけ字を含む日本語古典籍や、語法が現代文書と異なる近代文書など、通常のOCR(光学文字認識)の適用が困難であるような文書に対し、その内容の解析と理解を目指した著者らの取り組みについて紹介する予定である。中でも、主にワードスポッティングと、それを用いたテキスト化、頻出語・重要語の自動抽出などについて詳しく述べる。

17:40-18:40 パネルディスカッション・PRMU CH賞表彰
 パネリスト:
  渡辺 晃宏(奈良文化財研究所)
  寺沢 憲吾(公立はこだて未来大学)
  耒代 誠仁(桜美林大学)
  高田 祐一(奈良文化財研究所)
  馬場 基(奈良文化財研究所)
  林 譲(東京大学史料編纂所)
  橋本 雄太(国立歴史民俗博物館)
  Tuan Nam Ly(東京農工大学): 第21回PRMUアルゴリズムコンテスト CH賞受賞者
 司会:
  北本 朝展(国立情報学研究所)

18:40 学生発表賞(ポスター)表彰

15:45-17:55 企画セッション2

「CH研究会30周年記念事業パネルディスカッション第2回準備会」
 情報技術の活用によって、人文科学の何が変わったのか?
 座長:阪田 真己子(同志社大学)

 15:45-15:55 趣旨説明
 川口 洋(帝塚山大学)
2018年1月28日(日)

 15:55-16:05 企画セッション講演2-1
 (11)国語学と情報技術
 ○高田 智和(国立国語研究所)
10:00-10:55 一般セッション3

> 音韻・文法・語彙・表記といった伝統的な国語学の諸分野にあって、情報技術の導入によって大きく進んだ分野は語彙研究である。言語計量の手法は計算機と極めて相性が良く、大規模な語彙調査を可能とし、基本語彙の策定などに対して知見を与えた。また、電子化テキストの出現と流通は、用例取得を主目的とした文法研究からも歓迎された。これらを土台として、現在のコーパス開発と研究利用が展開されている。
10:00-10:15 ショート
 (17)現代舞踊の振付学習における動作合成システムの活用
 ○矢崎 雄帆(龍谷大学)
 ・曽我 麻佐子(龍谷大学)
 ・海野 敏(東洋大学)
 ・平山 素子(筑波大学)

 16:05-16:15 企画セッション講演2-2
 (12)仏教学とコンピュータの30年
 ○永崎 研宣(人文情報学研究所)
筆者らは、現代舞踊の創作支援を目的とし、タブレット上で3DCGを用いて振付動作をシミュレーションする“Body-part Motion Synthesis System”(以下「BMSS」)を開発している。本システムは学生が短時間使用した場合有用であることは確認されているが、一般の振付学習者に対してや長時間使用した場合において有用であるかは十分な検証を行っていなかった。そこで、一般のコンテンポラリーダンス学習者を対象とし、3日間に渡ってBMSSを段階的に使用し、最終的に作品の創作および実演を行ってもらう実験を行った。得られたアンケート結果から、振付学習におけるBMSSの有用性を評価する。

> 本発表では、企画セッション「情報技術の活用によって、人文科学の何が変わったのか?」の趣旨に従い、「人文科学とコンピュータ」分野の研究成果に対して、人文科学からどのような反応があったか、研究会が設立された1989年以降の30年間に、本研究会からどのように研究成果を発信して、その結果、人文科学の何が変わったのか、変わらなかったのか、という点に関して、仏教学分野の状況を中心として検討する。
 10:15-10:35 ロング
 (18)物体の動作から関節を識別するシステムの開発
 ○柏木 敏朗(公立はこだて未来大学)
 ・角薫(公立はこだて未来大学)

 16:15-16:25 企画セッション講演2-3
 (13)日本史学と情報技術―30年で変わったこと、変わらなかったことー
 ○後藤 真(国立歴史民俗博物館)
本研究では,物体の動作からその物体のスケルトンを生成し,トラッキングするシステムの開発を行う.今日モーションセンサーデバイスの登場により,人間の体や手の動作を容易に認識することができるようになった.しかしそれらは,事前に人間のスケルトンや動作を定義しているため,トラッキング対象が一意的で人間以外の物体の動作を認識することができない.そこで本研究の新規性は,事前に対象の物体の情報を定義せずに,リアルタイムに対象の物体のスケルトンを生成するため,トラッキング対象が一意的でない点である.開発手法は,まずセンサーカメラの前でトラッキング対象の物体を動かすことで,その物体の動作点と支点を推定する.その点を基にスケルトンデータを生成する.スケルトンデータから対象の物体の部位ごとに検出し,ボーントラッキングを行う.本研究の精度を測るため,複数の種類の物体を用いて施行を繰り返し,トラッキング対象の関節を推定する成功率を評価する.
   
 10:35-10:55 ロング
 (19)デジタルゲームにおける身体図式を用いたキャラクタ身体制御の試み
 ○森 寅嘉(公立はこだて未来大学)
 ・三宅 陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)

> 本報告では、日本史学にたいして、どのような情報技術が用いられるようになったのか、それにより変わったことは何であり、変わっていないことは何なのかについて、概観を試みる。日本史学におけるデータベースの歴史は古く、1980年代にはすでに大型計算機によるデータベース構築が行われ、その後もさまざまな場面での活用が試みられてきた。その活用のあり方は、大きくはデータベース目録検索の時代、辞書と史料集のCD-ROMの時代、データベース「乱立」の時代、遍在するコンピュータの時代と大きく4つ程度に区分することが可能であるという暫定的な見通しを持っている。このそれぞれの状況が「デジタルアーカイブ」などとどのように切り結ばれてきたのか、今後の未来のありようなどについて、現状での見通しを述べたい。
近年デジタルゲームでは多くの作品でゲームAIの技術が利用されているが,キャラクタの知能としてのキャラクタAIでは身体性が定義されていないため,仮想空間上のオブジェクトに対して何らかの意思決定が行われる際にはオブジェクトに前もってタグ等のデータを与えることにより処理が可能になっている.オブジェクトに前もってタグ等のデータを与える作業はオブジェクトの数が増えるほどそのコストも高くなる.そこで本研究では,キャラクタAIにモーリス・メルロ=ポンティのBody Schema(身体図式)を参考にした独自の身体図式を定義し,それを利用するアルゴリズムを作成することで身体性を持たせ,オブジェクトの認識や意思決定を行うことのできるシステムを開発した.身体図式を人間が自分の体の部位が現在どこにあるのかを潜在的に把握できる機能及び基準と定義し,具体的には,アニメーションの各フレームにおける各部位の座標とした.対象とする物体の位置と形(物体の各頂点の集合),およびキャラクタとの相対速度を入力として,キャラクタAIが持っている身体図式と照らし合わせ,頂点間のベクトルと頂点から身体図式の座標へのベクトルから接触判定を行い回避できる身体図式を検索し,アニメーションとそのタイミングを決定する.ユーザがキャラクタAIに対して数多くの種類のオブジェクトを向かわせることができるシステムを作成し,キャラクタAIが本研究のアルゴリズムを用いてそのオブジェクトに対し自動的に回避できるかどうかを検証した.

 16:25-16:35 企画セッション講演2-4
 (14)考古学とコンピュータ -課題と展望-
 ○及川 昭文(M&Sシステムズ)
10:55-11:05 休憩

> 考古学の分野にコンピューターが利用され始めて相当の年月が経過している。この間のコンピューターのハード・ソフトの進展が考古学研究にどのような変化をもたらしたかを概観するとともに,これからの課題について展望する。
11:05-11:45 一般セッション4

 16:35-16:45 企画セッション講演2-5
 (15)古典文献の計量分析の課題と「じんもんこん」の課題
 ○村上 征勝(勉誠文化情報研究所)
 11:05-11:25 ロング
 (20)古典中国語Universal Dependenciesへの挑戦
 ○安岡 孝一(京都大学)
 ・ウィッテルン クリスティアン(京都大学)
 ・守岡 知彦(京都大学)
 ・池田 巧(京都大学)
 ・山崎 直樹(関西大学)
 ・二階堂 善弘(関西大学)
 ・鈴木 慎吾(大阪大学)
 ・師 茂樹(花園大学)

「人文科学とコンピュータ研究会(じんもんこん)」が設立されて30年になる。この間にコンピュータを用いた日本古典資料の計量分析が幾つか試みられてきた。この小論では、これらの研究を通じて浮かび上がってきた古典資料の計量分析に固有の課題に加え、『文理融合型』研究をより推進するために「じんもんこん」として取り組むべき課題について触れる。
古典中国語(漢文)の解析手法として,Universal Dependenciesの古典中国語への適用に挑戦した.言語横断的な依存構造記述であるUniversal Dependenciesは,ニューラルネットを用いた言語解析ツール(特にSyntaxNet)等に採用されていることから,係り受け解析への応用が容易だと考えられる.しかしながら,古典中国語の文法構造は,Universal Dependencies とは必ずしも相性が良くなく,いくつかの点で齟齬が生じている.この点を含め,現時点での古典中国語Universal Dependencies の検討状況を,他言語Universal Dependencies との比較も含め,大まかに報告する.

 16:55-17:55 パネルディスカッション
 パネリスト:
  高田 智和(国立国語研究所)
  永崎 研宣(人文情報学研究所)
  後藤 真(国立歴史民俗博物館)
  及川 昭文(M&Sシステムズ)
  村上 征勝(勉誠文化情報研究所)
 11:25-11:45 ロング
 (21)人工物による個人の人格を再現するための音声対話手法
 ○竹内 玄(公立はこだて未来大学)
 ・角 薫(公立はこだて未来大学)

17:55-18:00 閉会の挨拶
本研究では人工物との会話を通して, 想定する人の人格の再現に必要なデータを自然に引き出す手法を開発した. 昨今, 音声対話が身近なものになってきており, 死別や有名人であるなどの理由で本人がその場にいない, 会話をすることができない人と対話をするニーズがある. しかし, 個人の特徴を表した情報をたくさん入力するのには手間がかかるため,手間をかけずに個人を再現する方法が必要である. 本研究ではコールドリーディングなどの対話の中から相手の情報を引き出していく会話手法と Pepperによる音声対話機能, 各種センサーを利用して対話システムを開発したものである. 本システムの検証として個人の情報を正確に自然に引き出せていたかを調査するために被験者との対話による評価実験を行った.

【懇親会】
[[チムニー本郷店:https://r.gnavi.co.jp/g213900/]]~
11:45-11:50 閉会の挨拶



***函館への交通・宿泊のご案内 [#k71a947a]

-交通:~
函館への旅には、飛行機で函館空港か、新幹線(東京から新函館北斗まで)でJR新函館北斗駅を利用するのが一般的です。~

--空路の場合、
東京方面:羽田空港からJALとANAとAIR DO合計で一日10便弱の直行便、成田空港からVanilla Airの直行便が一日一便~
名古屋方面:中部国際空港からANAとAIR DOが各一日一便直行便~
関西方面:伊丹空港からJALとANAが各一日一便直行便~

--会場となるGスクエア(北海道函館市本町24番1号 シエスタハコダテ4階:
http://g-sq.jp/guide/#section2)は五稜郭に近く、市電の「五稜郭公園前」電停か、各種バスの「五稜郭」バス停のいずれかから徒歩1分~3分程度です(同じ名前のバス停が分散していて便により多少位置が異なります)。~
函館空港とJR新函館北斗駅のどちらからも五稜郭やJR函館駅へのバスが何種類か出ています。観光名所や食事処等はJR函館駅周辺に集中していますので、函館空港やJR新函館北斗駅から一度JR函館駅に行きそこからバスか市電で五稜郭に向かうという方法もあります。なお、JR新函館北斗駅からはJR函館駅まで特急で十数分程度です。~


-宿泊:~
函館で宿泊施設が集中しているのは、JR函館駅周辺と湯の川温泉周辺の二か所になっています。あと会議の行われる五稜郭周辺にもいくつかホテルがあります。~
海産物で有名な朝市での朝食や函館観光をお考えの方はJR函館駅周辺の宿がお勧めです。こちらは夜景で有名な函館山のロープウェイにも近いです。温泉を満喫されたい方は湯の川近辺の温泉旅館を使われるようです。五稜郭が函館市街の中心辺りにあるので、交通の面では五稜郭周辺のホテルは便利です。~
https://retrip.jp/articles/23319/などはお宿選びの参考になるかもしれません。
函館関連の情報サイトはいろいろとございますが、例えば函館市公式観光情報サイト(http://www.hakobura.jp/)に詳しい交通や宿泊・食事等の案内が掲載されておりますのでこちらもご参照いただけると幸いです。

-懇親会
[[天ぷら 天八:http://www.hakodate-e-news.co.jp/tenhachiiHP.html]]~
懇親会参加費:~
一般 3500円~
学生 1000円~
一般 6000円~
学生 1000円(予定)~

参加ご希望の方は[[こちらのフォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdtcjniQ4jZQcb10pnxYm4w4hjoIQFK3caVRnRqIouVhcWAfw/viewform]]から、もしくは下の返信用書式で、堤<t_tsutsumi[at]mail.dendai.ac.jp>までご連絡ください。~
参加ご希望の方は[[こちらのフォーム:https://goo.gl/forms/dSqQs38uFexJCd8B2]]から、もしくは下の返信用書式で、堤<t_tsutsumi[at]mail.dendai.ac.jp>までご連絡ください。~
メール送信時には、[at]を@に変更してお送り下さい。~
締切は2017年7月28日(金)です。~
締切は2018年1月22日(金)です。~
~

返信用書式(下記をコピーして、ご返送ください)~
====================================================~
第115回人文科学とコンピュータ研究会発表会(東京大学史料編纂所)~
第116回人文科学とコンピュータ研究会発表会~

ご氏名:~
ご所属:~

8月4日(金)懇親会     参加  その他~
1月27日(土)懇親会     参加  その他~
学生・一般(該当する方を残してください)~
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~~


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