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◆第96回 人文科学とコンピュータ研究会発表会

 共催:人間文化研究機構研究資源共有化事業委員会
 主査:関野樹,幹事:後藤真,阪田真己子,高田智知,山田太造

会場情報

 日時 2012年10月12日(金)
 会場 国文学研究資料館
     東京都立川市緑町10-3

 会場へのアクセス
 ●立川北駅からモノレール高松駅下車,徒歩約7分またはJR立川駅から徒歩約25分
 ●「立川学術プラザ」バス停下車,徒歩0分または「裁判所前」バス停下車,徒歩3分
 ●「市役所前」バス停下車,徒歩3分

懇親会

 日時 2012年10月12日(金)研究会終了後
     会場近隣を予定しております.
     詳細が決まり次第,Webページ上でお知らせいたします.
     http://www.jinmoncom.jp/

発表申込

  発表申し込みは締め切りました.
  原稿提出締切 2012年9月14日(金)※厳守
  

 * 執筆要領等は,後日 学会事務局からの原稿依頼のメールにてご案内いたします.
  8月31日(金)を過ぎても原稿依頼が届かない場合は,
  情報処理学会 研究会担当(渡辺未果)までご連絡ください.
  tel:03-3518-8372

参加費(聴講)

  詳しい情報は下記URLをご覧ください.
  http://www.ipsj.or.jp/09sig/kenkyukai/sanka.html

プログラム 

【一般セッション】
※CH96の一般セッションは発表25分+質疑10分となります.
[9:15-9:50]
(1)近世口語テキストの構造化とその課題
○市村 太郎(国立国語研究所),河瀬 彰宏(国立国語研究所),小木曽 智信(国立国語研究所)

「通時コーパス」プロジェクトの一環として進められている,『洒落本大成』『虎明本狂言』
の電子化について,構造化仕様・文書型定義を示し,割書や発話表示等,資料特有の形式の
扱いや,それに伴う課題等について論ずる.

[9:50-10:25]
(2)千字文の冒険―和漢比較文学研究における文字オントロジーの応用研究―
○相田満(国文学研究資料館)

日本に最初に渡来したといわれる漢籍の一つ,『千字文』は,それ自体が概念知識体系とし
ても受容されてきた.本発表では,文字セットとしての『千字文』を例に,その電子テキス
トを利用して日本古典籍への受容・影響を調査するための基礎調査と検証を試みる.

[10:25-11:00]
(3)感情に応じた顔文字データベースの構築
○伊藤 永悟(東洋大学),藤本 貴之(東洋大学)

テキストコミュケーションにおいて感情の伝達を支援する「顔文字」は近年,数多くの
パターンが提案され様々な表現が可能となった.本論文では顔文字により受け取る感情
の種類・度合いの定量調査によるデータベースを構築し,それに基づく顔文字コミュニ
ケーション支援システムを試作する.

[11:00-11:05] 休憩

[11:05-11:40]
(4)英訳語を見出し語としたデジタル仏教語彙集作成の可能性と問題点について
○辻村優英(総合地球環境学研究所,高野山大学)

仏教用語の辞書や定義集の出発点は仏教用語にある.他方,例えば認知科学の研究者が,
feelingという言葉について仏教思想ではどのように捉えられているか探る場合,その
出発点は仏教用語にはなく,feelingという英語にある.後者を想定したデジタ語彙集
作成について検討したい.

[11:40-12:15]
(4)情報まちづくり論から見た博物館の役割
○井出明(追手門学院大学)

近年,まちづくりに関する議論が深まりつつあるが,博物館をまちづくりの構想の中で
どのように位置づけるのかという考察は驚くほど少ない.今回の報告では,情報の観点
からまちづくりを考える際に,博物館がどのような役割を担うべきかという観点から試
論を展開してみたい.

[12:15-12:50]
石造遺物デジタルアーカイブ構築のための画像解析法の開発
○上椙英之(神戸学院大学),上椙真之(宇宙航空研究開発機構),多仁照廣(敦賀短期大学)

石造遺物表面の文字情報を取得するため,先ず遮光撮影画像を複数枚用意する.次にその差
分を採ることで,色情報を削除し,残った凹凸の陰影を合成することにより通常撮影では判
別が困難な文字情報を効率よく取得することが可能となった.

[12:50-14:00] お昼休み(運営委員会)

[13:30-] 企画セッション受付開始(企画セッションから参加の方のみ)

【企画セッション】
[14:00-14:05]
開会挨拶

第一部 地域の歴史文化遺産情報の保全
[14:05-14:45]
地域歴史資料と「移動する歴史資料たち」の問題を考える
○西村慎太郎(国文学研究資料館)

地域歴史資料のうちでも,文書(アーカイブズ)に関しては戦後の資料保存運動や文書館設
立運動,自治体史編纂で遺されてきた.近年でも大学などを中心としたボランティア活動
が盛んである.しかし,近年では「地域」に限定されない文書が問題となっている.その
問題を考えたい.

[14:45-15:25]
震災資料の保存と研究の必要性-なぜ、震災情報の集積が必要か-
○水本浩典(神戸学院大学)

1995年の阪神・淡路大震災,そして,2011年の東日本大震災に関する震災資料の散逸を防
ぐとともに,大規模災害に対峙した「経験」と「ノウハウ」を次なる大規模災害時に有効に
活用できる体制の必要性を訴えたい.

[15:25-16:00] 討論
ディスカッサント 
長谷川伸氏(新潟市文化観光スポーツ部歴史文化課)
奥村 弘氏(神戸大学)

[16:00-16:10] 休憩

第二部 新統合検索システムと研究情報資源共有化
[16:10-16:50]
nihuINTにおける人文科学研究資源の探索支援
○山田太造(人間文化研究機構本部),古瀬蔵(国文学研究資料館),安達文夫(国立歴史民俗博物館)

人間文化研究機構は,人文科学研究資源を一元的かつ網羅的に活用できる環境を目的として
nihuINTを構築した.本稿では,多種多様な人文科学研究資源から利用者が求める検索結果
を得るための探索支援の方法について述べる.

[16:50-17:30]
網羅性を重視した古事類苑データベース
○古瀬蔵(国文学研究資料館)・相田満(国文学研究資料館),山田太造氏(国文学研究資料館)

古事類苑は日本の前近代の諸事象を記した百科全書である.古事類苑の全三十部門を情報検
索の対象とするため,全文テキストと,総目録,書名,解説,索引の抜粋テキストを併用し
た古事類苑データベースについて述べる.

[17:30-17:45] 討論

[17:45-17:50]
閉会挨拶

冊子体『研究報告』のオンライン化について

2009年度より,情報処理学会のすべての研究会の研究報告(定例研究会の論文)の冊子体を廃止し,オンライン化することになりました.
詳しい情報とQ&Aは,下記URLをご覧ください.
http://www.ipsj.or.jp/03somu/kinen_jigyo/50anv/d-library/dl-sig.html

この方式は,事前にインターネットから論文をPDF形式でダウンロードしていただく(研究の登録会員は無料,それ以外の方は有料)か,当日会場にて予稿論文のPDFファイルをコピーしていただくことによって論文を閲覧するものです.

CH研究会では移行措置として,2011年度までは研究会参加者に冊子体を配布しておりましたが,予算上今後これを継続することが困難な状況となりました.残念ではありますが,2012年度から冊子体の配布を中止させていただきます.
今後は,当日会場でPDFファイルを閲覧できない参加者のために予稿論文のコピーご用意いたしますが,部数に限りがあります.誠にお手数ではありますが,できる限り事前にダウンロードしたものをプリントアウトしてご持参いただくか,PDFファイル閲覧用にパソコンをお持ちください.
なお,会場により電源の口数・容量に限りがございますことをあらかじめご了承ください.

予稿論文は通常,研究会開催日の一週間前から情報処理学会の情報学広場よりダウンロード可能となります.
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/
(研究の登録会員は無料ですが、それ以外の方は研究会参加費とは別に料金がかかります)

みなさまにはご不便をおかけしますが,ご理解のほど,よろしくお願いいたします.

お問い合わせ

 阪田 真己子(同志社大学文化情報学部)
 E-mail: msakata■mail.doshisha.ac.jp (@を■に変更しています)

2023-07-05 (水) 18:01:16

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