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◆第87回 人文科学とコンピュータ研究会発表会

(主査:後藤真,幹事:上地宏一,鈴木卓治,関野樹,三宅真紀)

会場情報

 日時 2010年7月31日(土)
 会場 皇學館大学(三重県伊勢市神田久志本町1704)

懇親会

決まり次第お知らせいたします。

発表申込

  定足数に達したため発表申し込みは締め切りました.

  原稿提出締切 2010年7月5日(月)※厳守
  (原稿のフォーマットが2009年4月より変更されていますのでご注意ください)

冊子体『研究報告』のオンライン化について;

昨年度より、情報処理学会のすべての研究会は、論文誌を全面的にオンライン化することになりました。
詳しい情報とQ&Aは、下記URLをご覧ください。
http://www.ipsj.or.jp/03somu/kinen_jigyo/50anv/d-library/dl-sig.html

この方式は、事前にインターネットから論文をPDF形式でダウンロードしていただく(研究会員は無料、それ以外は有料)、
もしくは当日会場にてUSBメモリからデータをコピーしていただくことによって論文を閲覧するものです。
研究会参加希望の方は、事前にダウンロードしたものをプリントアウトしてご持参い ただくか、パソコンをお持ちいただくことになります。

論文は通常、研究会開催日の一週間前からダウンロード可能となります。

CH研究会は、人文系との中間領域であることもふまえまして、22年度にかぎり、 印刷した冊子を作成いたします(23年度以降は未定)。
研究会参加者に限り、冊子をお渡しできます。しかし、参加者以外には、学会の規定上お渡しできません。
当日、参加できなかった会員のみなさまは、大変お手数ですが、論文をダウンロードのうえ、ご参照いただければと思います。

研究会のみなさまにはご不便をおかけしますが、ご理解のほど、よろしくお願 いいたします。

プログラム 

7月31日(土)
[10:45-11:25]
古事記崩年干支に関する数理的検討
○小沢一雅(大阪電気通信大学)

これまで古代史や考古学における古代年代の基準として古事記に注
として記載されている古代天皇の崩年干支が採用されてきた。古事
記が編年体をなしていないため、この崩年干支を西暦年に換算する
にあたっては、必ずしも一義的な換算が可能なわけではない。従
前、大勢として用いられてきた換算は、たとえば末松保和氏が昭和
のはじめ頃に行った提案に沿ったものと考えられる。本稿では、こ
の末松換算法を中心に、従前より用いられてきた換算法が古事記の
文脈上、重大な矛盾をはらんでいることを明らかにする。

[11:25-12:05]
日米宗教思想の再構築―思想空間法を用いた体系化の一例―
○黒崎浩行(國學院大學神道文化学部),弓山達也(大正大学人間学部),渡辺光一(関東学院大学経済学部)

宗教思想の諸要素を、研究書・論文と啓蒙的概説書から収集し、研
究者の視点と市井の視点を統合しつつデータベース上に再構築して
思想構造のツリー状表現を描出した。これを思想要素の受容に関す
る日米の意識調査に反映させ、両国間の差異を検証した。

[12:05-12:40]
思想空間法-構造化手法と調査データを融合した思想・理念の体系化方法-
○渡辺光一 (関東学院大学経済学部),黒崎浩行(國學院大學神道文化学部),弓山達也(大正大学人間学部)

思想研究は数千年にわたって恣意的で属人的な方法が用いられて
きた。理念の体系化は非構造的であり、またその根拠は個人的な
信念に依拠していた。本研究は、知の巨人たちの混沌した縄張り
争いの歴史に転換を図るものである。

昼休み 12:45-14:00(75分)

[14:00-14:40]
情報技術支援によるフィードバック・ループの効果
○竹田陽子(横浜国立大学環境情報研究院),丸茂美惠子(日本大学芸術学部)

本研究では、暗黙の理解の過程を情報技術で支援する方法を探求す
るため、日本舞踊の実技授業において受講生のモーションキャプ
チャ撮影とフィードバックを複数回おこない、情報技術による支援
が受講生の技能向上にどのように寄与することができるかを検討した。

[14:40-15:20] SOMを使用した原作小説と映像化作品の作品分類分析
○浅水悠子(東海大学大学院工学研究科情報理工学専攻),上村龍太郎(東海大学情報教育センター)

ある小説をもとに製作された映像化作品等を観た時に受ける、原
作との「違い」と「類似」の感覚による作品分類を、コンピュー
タによって分類することが可能か否かを試みる。

[15:20-16:00]
「景観文字調査」のための調査結果分類方法に関する一考察
○田島孝治(国立国語研究所),高田智和(国立国語研究所)

GPSとデジタルカメラを用いた景観文字調査において、目視による写
真分類作業を効率的に行うため、撮影位置とExif情報中の「カメラの
焦点距離」を活用する方法について、効果と問題点を考察する。

休憩 16:00-16:15(15分)

[16:15-16:55]
フランス語仏教辞典『法寶義林』目録のデジタル化とその課題―TEIガイドラインの適用を通して―
○松田訓典(東京大学東洋文化研究所),彌永信美 (フランス国立極東学院東京支部),永崎研宣(人文情報学研究所),下田正弘(東京大学大学院人文社会系研究科)

『法寶義林』はフランス国立極東学院によって刊行されている仏教
辞典である。その目録部分のデジタル化にあたって、TEIのガイド
ラインを利用する際の諸問題、またその活用に関する課題を検討する。

[16:55-17:35]
CHISE のセマンティック Wiki 化の試み
○守岡知彦(京都大学人文科学研究所)

CHISE の文字オントロジーを Wiki 的な手法で編集するための WWW サービス
“CHISE-Wiki”を試作した。ここでは構造化された情報を拡張可能性を損なわず
に容易に編集するために工夫に焦点を当てて概説する。

お問い合わせ

 関野 樹(総合地球環境学研究所)
 E-mail: sekino■chikyu.ac.jp (@を■に変更しています)
 TEL. 075-707-2100(代表)

2023-07-05 (水) 18:01:18

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