人文科学とコンピュータ研究会 奨励賞

人文科学とコンピュータ研究会 奨励賞は、当研究会が優秀な研究発表を行った学生を表彰する機会を設けることにより、次世代を担う研究者の研究を奨励し、人文科学分野へのコンピュータの応用に関する研究の発展を促すことを目的としたものです。毎年1回程度、通常の研究会の中で開催される学生セッションから、最も優秀な発表に対して授与されます。

太字は受賞者、カッコ内は共著者。所属は当時のもの。

研究発表会の論文は情報処理学会の情報学広場:情報処理学会電子図書館にリンクしています。各論文の要旨を閲覧することができます。
研究会に登録していただきますと、各論文の本文を閲覧することができます。

2018年

受賞の言葉

この度は、奨励賞をいただきまして、大変光栄です。今回の発表自体は、コミュニテ ィ構築についてということで、 発表の中に情報技術が出てくることはなく、CH研究会の発表と しては異色のものだ ったかもしれません。 それにも関わらず、審査の先生方や聴衆のみなさんは大変親身に発表を聴いてくださ り、 大学院生を中心に作り上げてきたこのTokyo Digital Historyというコミュニティを 今後どのように育てていくか、 厳しいご指摘から温かいアドバイスまで数多くいただくことができました。 改めてCH研究会の懐の深さを実感するとともに、このような研究会に育てられてきた ことをうれしく感じました。 コミュニティを代表してお礼申し上げます。 今後、ますますパワーアップして進んでいきたいと思いますので、これからもご指導 のほどよろしくお願いいたします。

受賞の言葉

このたびは受賞の光栄にあずかることとなり、文字通り望外の喜びです。自分自身の博士課程での研究テーマは仏典の異体字に関する文字論的分析ですが、それとともに現在大蔵経データベースプロジェクトにおいて仏典外字の符号化作業に参画しており、今回の発表は国際規格における漢字の標準化の支援に関する事柄でした。漢字のコンピュータ利用は古くて新しい問題であり、今でも活発に議論が続けられている分野ですが、課題も未だに多く残されています。より多くの方々にこのような活動を知り、興味を抱いていただければうれしい限りです。発表を勧めてくださった永﨑研宣先生にお礼を申し上げます。また、お聞きいただいた皆様、審査された先生方からも貴重なご意見の数々をいただき、感謝申し上げます。ありがとうございました。

2017年

受賞の言葉

この度は奨励賞を頂き、大変光栄です。私の長年関心のあるテーマは、「批判的思考を支える言語力」と「日常言語と数学との対応」でした。今回、RST(読解能力テスト)プロジェクトに関わったことをきっかけに、教科書を題材としてまさにこの問題に接近できたこと、そしてその成果をこのように評価いただいたことに大変感謝しております。本研究では小・中の理科教科書を事例とし、テキストの難しさを構成するパラメータを予測するとともに、それが実際に人にとっての難しさにつながっているか検討しました。今後は、「機械的に説明できる難しさ」のより詳細な分析と、それでも最後に残る「機械的には説明できない難しさ」を明らかにすることを目指し研究を続けていきたいと考えております。最後に、今回貴重な 発表の機会を与えて下さり、またご指導を頂いた先生方に重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

2016年

encawd2016-1.jpg encawd2016-2.jpg

受賞の言葉

奨励賞を頂き、大変光栄です。もともと私の専門は近代欧州の数学史でしたが、博士課程編入後に日本の歴史地震資料を読む研究会に所属したことがきっかけで、古典籍やくずし字の学習支援に関わるようになりました。今後は学習支援の枠を超えて、古典籍に関する学術活動全体を活性化する研究に繋げていきたいと考えています。また、本研究は、大阪大学を中心とした科研研究『日本の歴史的典籍に関する国際的教育プログラムの開発』の一環として実施されたものであり、代表の飯倉先生をはじめとして、多数の方々のご協力なしには実現しえなかったものです。この場を借りて御礼申し上げます。

くずし字学習支援アプリKuLAのダウンロードURL:

2015年

encawd2015-1.jpg encawd2015-2.jpg

受賞の言葉

この度は、このような栄えある賞を頂きまして、大変光栄です。 専門分野は国語学で、普段は日本語の文法史の研究をしています。 普段の研究で言語資料を扱う中で、資料中のテキストをもっとデジタルに寄せて記述し、 そのデータ同士を関連付けて扱えないか、と着想したところから今回の発表に至りました。 今後は、門外漢ではありますが、文同士・形態素同士を自動で対応付けるためのアルゴリズムについて勉強を進めていき、 また、どこかで発表の機会を頂けたらと思います。 この場をお借りして、発表をお聞き下さった皆様、また、今回こうした発表の機会を与えて下さり、 懇切丁寧なご指導を頂いた永崎研宣先生にお礼申し上げます。 ありがとうございました。

2014年

2013年

2012年

2011年


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS